実績紹介

空き家対策としての信託設定

2019/06/18

本件の特徴

1)お母様所有の自宅の空き家対策

2)道外で暮らすご長女よりのご相談、連絡手段はメールを活用

3)信託する不動産は、受託者の判断で売却を可能とする設定に

 

お客様のニーズ

・お母様がご自宅を離れて施設での生活となった場合に、空き家となるご自宅の管理(売却も検討)について筋道をたてておきたい。

ご相談内容

 千葉にご在住のご長女(S様)より、札幌にお一人でご在住のお母様(H様)所有のご自宅について信託のご相談がありました。

 S様にはご兄弟がお二人いらっしゃいましたが、S様を含め皆様、道外にご在住とのことで空き家となったご自宅の日常管理が容易ではないことが予想されていました。特に戸建てでしたので冬場の管理も懸念事項でした。また、ご兄弟皆様とも将来的に札幌に戻る可能性はほぼないことから、お母様の生活費についての見通しはたっていましたが売却処分も検討すべき内容でした。

 これらを踏まえて今回は、お母様を委託者兼受益者、ご長男であるK様を受託者、ご自宅を信託財産としてお母様がご自宅で暮らせなくなることを条件として、売却処分を可能とする信託をご提案致しました。

 受益者であるお母様が死亡した場合、信託財産であるご自宅を売却した場合などには信託を終了させる内容となりました。

 空き家対策としても十分に効力を発揮した今回の事例でした。

 また、遠方にお住いのS様とはメールでのやり取りを重ねつつ、来札された際には面談で信託契約の内容について打ち合わせを進めていきました。ご兄弟の方々ともS様から情報共有をしていただきましたので、ご家族内において信託を行うことへの理解を深めていただけたように感じております。

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